ようやく中学英文法の勉強の最終日を迎えた。
最初は簡単な日本語の文を英語に直すのもたどたどしく、英作文も訂正の朱筆でノートが真っ赤になっていた生徒さんが、今ではかなり長い日本文も落ち着いて英語に直せるようになった。
「継続は力」というが、語学では特に「あきらめるな」を強調しなければならない。
どんなに英語が苦手であっても、正しい方法で英語の勉強を続ければ必ず会話できるようになる、と確信している。
中学英文法の最後の授業は「修飾語Mの使い方」である。
さてこれまで勉強してきたように、英語の文の基本構造は
S+V+X
主語+動詞+X (目的語Oか補語C )
である。
この3要素のどれに修飾語Mが関わるかで、3つの型ができる。
生徒さんは身を乗り出して聞き入っている。
まず動詞VにかかるM が一番多く見られる。
例
(1)私は昨日友達と図書館で英語の宿題をした。
(2) 父が帰ってきた時、私たちはリビングでテレビを見ていた。
(3) 姉は美術を勉強するために来年ニューヨークに行きます。
これらの文はみなS+V+X以外はVにかかるM です。
英語にできますか?
生徒さんに長い日本文を英語にするコツを教える。
うなずき、すぐに英文にし始める。
見事だ。
次にS+V+X のX にM がかかる場合がある
例
(4)私はフランス語を話せる人を知っている。
(5)これは父がパリで買った絵です。
(6)あれはあなたが飼っている犬ですか。
この日本文もMがXにかかることを意識しながらコツを教えると、あーら不思議。
たちまち英文が口から出てくる。
またまたお見事!
生徒さんはますます身を乗り出してくる。
最後はS+V+X の主語SにM がかかる場合です。
例
(7)あそこに駐車している車は私のです。
(8)昨夜レストランで食べたタイ料理はすごくおいしかった。
(9)門のところに立っている人は誰ですか。
これも一見すると難しそうだが、ちょっとしたコツを覚えると魔法のようにスラスラ言えるようになった。
これで全部の中学英文法が終わりです、というと
「こういう日本文を英語に直してみると、これまで勉強してきた文法がたくさん入っていますね。」
と生徒さん。
そうです。
だからいい復習になるのです。
英文法の勉強はどうでしたか。
「おもしろかった。」
その調子で中級の英文法もがんばりましょう。