生徒たちはにぎやかに談笑していて、先生の入ってきたのに気が付かない。
先生のジョンは黙って聞いていて、談笑がゆるんだ一瞬のすきをついて生徒に聞いてきた。
Where
do you live? (どこに住んでいますか。)
生徒は簡単な質問なので、一気に英語バージョンに切り替わり、われがちに答え始めた。
I
live in Ninmanhenmin.
I
live in Sankanpen.
先生はさらに次の質問を投げかける。
What
is your favorite thing to do in ChiangMai?
(チエンマイで何をするのが好きですか。)
学生たちは新しい質問にちょっと考えこむ。
My
favorite thing is to go shopping.(一番のお気に入りは買い物よ。)
女性が胸を張って答えた。
My
favorite thing is to play golf.(一番好きなことはゴルフだね。)
べつの男性がいう。
先生はそばにいる生徒に質問を振っていく。
What
do you do? ( 仕事は何をしていますか。)
学生が答える。
I
work as a teacher.
先生はその学生にさらに畳みかける。
What
did you do? ( 仕事は何をしていましたか。)
その学生が答える。
I
worked as an English teacher for an International school.
(私はインターナショナルスクールで英語の教師をしていました。)
別の学生が満を持して答える。
I
used to work as a carpenter.
(私は家を建てていました。)
その学生はさらに付け加える。
I
am retired now.
(今は引退しています。)
女性がそのあとで言いよどんでいる。
「家事に集中する必要があったって、なんていうんだっけ?」
先生が助け舟をだす。
I
needed to focus on chores.
(私は家事に集中する必要があったの。)
ここで先生はtoの発音に注意を促した。
「1つの文に動詞Vが2つきたとき、2つめの動詞の前にtoをつけて、これを不定詞infinitiveといいますが、このtoの発音はトゥではなく、タと発音します。」
これまで知らなかった新しい説明vに、学生たちはしきりにタ、タとつぶやいている。
例えば、と先生はボードに文を書いた。
I
need to cook.
というとき、needのdを発音しきらないうちに toへとつないでいくので、
アイ ニータ クック
というような発音になる。」
学生たちの間にざわめきが広がる。
リスニングがわからないのも無理ないよね、とうなずく人も。
「同じことが I have to にも言えます。
これも haftaハフタと発音します。」
英語の文字と、実際の発音がかなり違っている。
このことがわからないと、リスニングはかなりむずかしくなる予感がする。
これが今日の大きな収穫だった。
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