参加者もこれまでで最高の14人。団体旅行のようなウォーキングとなった。
14人ともなると、集合写真も大変。まとまるまで時間がかかる。
ようやくまとまる。
ハイ、ポーズ
歩き始まり、始まり。
けれども案の定、団体ウォーキングはいつの間にか3つのグループに分かれていった。
最初のお寺はワットムーングンコーン。日本映画『プール』の舞台になっただけあって、若い生徒さんは「これ、これよ」とはしゃぐ。
なんとニワトリまでもが、歓待してくれた。
ふだんとなんとなく違う気がする。
それもそのはず、今日からま3日間は『仏陀の日』だそうだ。
善男善女がお寺にやってきてお供えをし、拝んでもらう姿があちこちに見られる。
そしてその周りを犬や猫が守っている。
2番目に訪れたのは、厄除けの寺ワットチェンマンである。
この寺もいつになく賑わっている。
私たちもお坊さんに拝んでもらうことにする。
神妙な顔で手首に聖糸を巻いてもらう。
そしてその後仏像の前で合掌。
いいことがありますように。
街中を次のお寺に向かってそぞろ歩きしていると、突然街を練り歩くパレードにぶつかった。
チェンマイのフラワーフェスティバルのパレードだった。
美しい花に人は群がる。
美しいのは花ばかりではない。美しい人にも人は群がる。
クラシックカーもパレードに参加し、美しい車体を披露していた。
ポーと美しい女性たちの笑顔に見とれていると、不意にかわいい笑顔に遮られれる。
この顔どこかて見たことがあるな。
どこだろう?
そうだ。
先ほどのワットムーングンコーンで見た像にそっくりな笑顔だった。
タイ人の笑顔は、男女を問わす本当に美しい、と思う。
チェンマイの美男美女たちに別れを告げ、幸運を呼ぶお寺ワットチャイモンコンに向かう。
ワットチャイモンコンの寺院の中では、善男善女たちがすがるような思いで仏像とお坊さんを拝んでいた。
入れ代わり立ち代わり人の波が続いた。
参詣人の邪魔にならないように、私たちは外に出た。
礼拝堂の入口にあった赤い傘を手にして、静かにポーズをとる。
「幸運がありますように」
皆さん、今日はお疲れさまでした!
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