会場に着いたら、いきなり長蛇の列。
な、なんだ?
と思って列をたどっといくと、お化け屋敷だった。
テントの中から女性の悲鳴が絶えまなく聞こえる。
列はいつまでも途切れなかった
さらに歩いて行くと、「浴衣の美女」が縁台にすまして座っている。
なんで、浴衣なの?
実は着付け教室だった。
若い男女が次々と浴衣の着付けに群がる。
着付けをするのは猛特訓を受けたタイ人の大学生。
浴衣を着た人たちは、ポーズをとって集合写真。
舞台では、女装の司会者の巧みなトークに導かれて、早食い競争が行われ、日本人の猛者を尻目にみごとに痩せぎすのタイ人の青年が優勝。景品を嬉しそうに抱えていた。
次いでコスプレコンクール。思い思いの衣装をまとったタイ人の若者が、舞台ではなやかなポーズをとっていく。優勝者にはスポンサーから日本旅行(!?)
舞台の周りには様々な屋台が並ぶ。
日本のマンガには誰もが足を止める。マンガはみなタイ語に翻訳されているが、日本語で本物を読みたいとマンガをきっかけに日本語の勉強に入っていく人も多い。
隣の短冊にはタイの願いが書かれている。
『日本に住みたい。』
『日本人の恋人がほしい。』
果ては
『こどもがほしい』(!?)
ほとんどの催しが終わりかけた時、やぐらから太鼓の音が響き、盆踊りが始まった。
初めは学生を中心におずおずとした輪だったが、次第に輪は広がって人々を巻きこんでいった。
こうして、チェンマイの夜空に和太鼓の音は響き渡っていった。
おしまい
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